こんにちは。さかもとです。
記事を開いてくださってありがとうございます。
「認知症」と聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「物忘れ」ではないでしょうか。
しかし実際には、認知症の原因となる病気は70種類以上あると言われています。
その中でも最も多いのは「物忘れ」が特徴的なアルツハイマー型認知症ですが、それについて、レビー小体型認知症の診断数も近年増加傾向です。
アルツハイマー型とは症状の出方や進み方が大きく異なるため、正しい理解がとても重要です。
今回はレビー小体型認知症の特徴と、日常生活での対応のポイントについてわかりやすく解説していきます。
1.レビー小体認知症とは|アルツハイマー型との違い
レビー小体型認知症は、「αシヌクレイン」というたんぱく質からなるレビー小体が脳の大脳皮質と呼ばれる部位に蓄積することで発症します。
主に70代以上の方に多く見られますが、早い方では30~40代から始まることもあります。
進行のスピードには個人差がありますが、一般的には3~8年で進行することが多いとされています。
アルツハイマー型と比較しても進行が速いと感じるケースも少なくありません。
2.レビー小体型認知症の特徴的な4つの症状
レビー小体型認知症には代表的な症状がいくつかあります。
・非常に詳細な幻覚・幻視
・日内変動(状態の波)
・パーキンソン症状
・レム睡眠行動障害
これらの症状の詳細や、注意点・対応のポイントなど詳しく説明していきます。
3.レビー小体型認知症の特徴的な症状①|詳細な幻覚・幻視
レビー小体型認知症を語る上で欠かせない症状が幻覚・幻視です。
・家に知らない人がいる
・大きな虫が壁にいる
・子供が部屋を走っている。
など非常に具体的でリアルな内容が特徴的です。
幻覚への対応の基本は「その世界を否定しないこと」です。
ご本人にとっては詳細に・鮮明にその幻覚が見えています。
「そんなのいないよ」
と否定してしまうと、
・わかってもらえない
・不安が強まる・残る
・混乱が増す
という状態になりやすいです。
大切なことは「不安に寄り添いながら対応する」ことです。
例えば、じゃべに虫がいたら
・その虫は悪さをしてくる?
・どこか行きそう?
・追い払うしぐさをする
と安心につながる声掛け、行動をすることです。
人であれば
・年代
・何をしているか
を訪ね、世界観によりそいながら本人が納得、安心する設定を幻覚の人に作り、不安を和らげていきます。
また、このような幻覚・幻視に対する具体的な対策や対応方法は別の記事で詳しく解説しています。
⇒【家族向け】認知症の人の幻覚・幻聴とは?原因と対応方法・対策のヒント
ただし、重要なのは
全ての方に幻覚が出るわけではないということです。
出現率はおよそ50%と言われています。
「幻覚がないからレビー小体型認知症ではない」と思わず、ほかの症状にも着目しましょう。
4.レビー小体型認知症の特徴的な症状②|日内変動・パーキンソン症状
レビー小体型認知症は、パーキンソン病と同じ原因物質が関連しているため、パーキンソン症状がでやすくなります。
パーキンソン症状とは、
・手足の震え
・筋肉のこわばり
・動きがゆっくりになる
・小刻み歩行
などの症状があります。
また、これらの症状やほかのレビー小体型認知症の症状に
日内変動と呼ばれる波があることも特徴です。
1日の中でも、
・しっかりしている時間
・ぼんやりしている時間
が大きく変動します。
これらの症状が出始めると、転倒のリスクが非常に高まります。
転倒骨折は高齢者の入院・寝たきり状態になる原因としては非常に多いため、
・歩行補助具の使用
・住環境の調整
・軽い運動習慣
などが重要になります。
5.レビー小体型認知症の特徴③|レム睡眠行動障害
聞きなれない言葉かもしれませんが、レム睡眠行動障害ではレム睡眠型行動障害がみられることがあります。
これは、夢の中の行動がそのまま身体の動きとして出てしまう状態です。
・大声で寝言を言う
・寝ているのに手足を激しく動かす
・ベッドから落ちる
若いころからこのような症状を指摘されていたというケースもあります。
6.服薬への注意|レビー小体型認知症のもう一つの特徴
レビー小体型認知症の特徴の一つに「薬剤の過敏性」があります。
気づきにくいため、注意が必要です。
特に向精神薬に対して過敏に反応し、
・強い眠気
・誤嚥
・転倒
・意識障害
などの重大な副作用が出る可能性があります。
また、昔から風邪薬などで体調を崩しやすかった方は、薬に敏感な傾向がある可能性もあります。
服薬は必ず医師と相談しながら慎重に行うことが大切です。
7.レビー小体型認知症のそのほか特徴・症状|うつ症状・自律神経症状
レビー小体型認知症は
・うつ症状
・無気力
・起立性低血圧
・便秘
・失禁
などの自律神経症状を伴いやすいことも特徴です。
「性格が変わった」と感じる背景にこうした身体症状が隠れている可能性があります。
8.レビー小体型認知症と向き合うために
ここまで見てきたように、レビー小体型認知症は非常に多彩な症状を持つ認知症の一つです
・幻覚がないから大丈夫
・物忘れが軽いから認知症ではない
と単純に判断がつきません。
大切なのは、症状一つ一つをみて、日常生活に支障があるかどうかを判断することです。
困りごとがあればすぐに医師に相談し、生活環境を整えていくことが大切です。
レビー小体型認知症は確かに大変な側面もあります。
しかし、正しい知識があるだけで早期の診断やご家族の不安の軽減につなげることができます。
焦らず一つ一つ対応していきましょう。
特に、対応に困ると声の多い「幻覚・幻視」に対する対応や対策についてはこちらの記事で解説しています。お気軽にどうぞ。
⇒【家族向け】認知症の人の幻覚・幻聴とは?原因と対応方法・対策のヒント
最後までお読みいただきありがとうございました。
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