こんにちは。さかもとです。
記事を開いてくださってありがとうございます。
家族の介護をしている中で「施設に入れる」という選択肢が頭をよぎったとき、
・なんだか逃げているような気がする
・最後まで家で見るべきなんじゃないか
・施設に入れるなんてかわいそうなんじゃないか
と感じてしまう方はとても多いです。
今回は家族を施設に入れることに抵抗や罪悪感を感じてしまう方に向けて、
少し違った視点から介護を考えてみたいと思います。
- 1.介護で「楽をする」ことは悪いこと?在宅介護がつらくなる理由
- 2.在宅介護が限界になる前に|デイサービス・ショートステイ・施設入所という選択肢
- 3.「老人ホームはかわいそう」そう感じてしまう理由と、現在の施設の本当の姿
- 4.老人ホームは不自由?面会・外出・外泊ができる施設も多い?
- 5.老人ホームの拒否をする方が施設入所したその後は?
- 6.施設入所は「引っ越し」くらいの感覚でいい
- 7.在宅介護の限界とは?「家で見ること」が本人の為にならない場合も
- 8.家で介護する=正解ではない|施設に入れることは逃げではありません
- 9.なぜ介護施設のほうが高齢者や認知症の方が暮らしやすい場合があるのか
- 10.入院をきっかけに施設入所になることも|「一度家に戻す」選択をしてもいい
- 11.老人ホームは家族ができる介護の一つ|自分の生活を第一に
1.介護で「楽をする」ことは悪いこと?在宅介護がつらくなる理由
まず初めにお伝えしたいことは、
介護で楽をするということは、まったく悪いことではない
ということです。
むしろ、一生懸命にやろうとする人ほど、気づかぬうちに心も体も追い込まれやすいです。
そして結果として、
・イライラしていしまう
・余裕がなくなる
・本人に優しくできなくなる
と、適切な介護ができなくなってしまうこともあります。
それは、あなたが弱いからではなく、介護という行為そのものがとても心身に対して負担が大きいものだからです。
2.在宅介護が限界になる前に|デイサービス・ショートステイ・施設入所という選択肢
介護には、家族で抱え込まなくていい仕組みがあります。
・デイサービス
・ショートステイ
・介護施設への入所
これらは、在宅介護を頑張っている人を助けるために作られたサービスです。
本当に限界を迎える前に、施設入所を検討することも適切な介護です。
「まだ頑張れる」
「自分が頑張ればなんとかなる」
そう思うっているうちは頑張れてしまいますが、その頑張りが長く続くとは限りません。
受験勉強などと違い、終わりがないのが介護です。
適切な介護ができなくなる前に検討しましょう。
3.「老人ホームはかわいそう」そう感じてしまう理由と、現在の施設の本当の姿
今でも
「老人ホームって、縛られたりするんでしょ?」
「自由がなくてかわいそうな場所」
そんなイメージを持ってる方がいることも事実です。
ですが実際は、現在、身体拘束は福祉法によって厳しく制限されており、
ベッドに縛り付けたり、動けないようにすることは原則として認められておりません。
実際の介護施設では
・表情が柔らかくなる方
・穏やかに過ごしている方
・安心して生活している方
も多くみられています。
4.老人ホームは不自由?面会・外出・外泊ができる施設も多い?
介護施設というと、制限だらけの不自由な生活を想像される方もいるかもしれません。
ですが、実際には
・面会はいつでもOK
・外出・外泊が可能
・出前や持ち込みもOK
・一緒に買い物や行きつけの美容室に連れて行ってもらえる
といった、
「自由度の高さ」
を大切にしてる施設も少なくありません。
若い人が面会に来て、にぎやかな雰囲気の施設もたくさんあります。
5.老人ホームの拒否をする方が施設入所したその後は?
「施設なんか入らない!」
と強く否定していた方が、入ってみると誰よりも楽しそうに過ごしている
といった場面を現場ではよく目にします。
環境が変化することで
・安心できる
・人との関りが増える
・生活リズムが整う
こうした変化が起こることがあります。
また、入所への拒否への対応については以下のブログで詳しく解説しています。
⇒【家族向け】素直に言うことを聞かない…|認知症の方が拒否をする原因と対応・対策
6.施設入所は「引っ越し」くらいの感覚でいい
施設に入るというと、人生における多いな決断のように感じてしまいます。
しかし、考えてみれば暮らしの拠点が変わるだけという捉え方もできます。
「お引越しをする。」
それくらいの感覚でいいのです。
もちろん、入所してすぐは「帰りたい」と言って聞かない方も多くいらっしゃいます。
ですが、本人が暮らしやすい環境を整えることについては
私たち介護のプロの仕事のうちの一つです。
ご家族にご協力をお願いすることもありますが、基本的にはプロにお任せください。
7.在宅介護の限界とは?「家で見ること」が本人の為にならない場合も
在宅介護には、現実的には限界があります。
・費用面によりデイサービスやショートステイは使えない
・自分には仕事がある
・一人にしては危険
そんな状況の中で、
・家の鍵を閉める
・ベッドに縛らざるを得ない
そういった選択をしてしまうこともあるかもしれません。
それが「本人の安全のため」だということもよくわかります。
家族として、苦しい決断だと思います。
しかし、一番苦しいのは誰でしょうか。
身動きが取れないことに加えて、言葉にできずとも「自分のせいで迷惑をかけている」そう感じてしまっているご本人なのかもしれません。
厳しい言い方ですが、その状況ならば、
施設のほうがご本人にとってよりよい生活環境を提供できることが多いと私は思います。
笑顔で面会に来ていただくことも立派な介護であり、
なによりご本人にとっての「楽しみ」の一つになります。
在宅介護している今、ご本人にとっての「楽しみ」は何でしょうか。
施設では、その「楽しみ」を増やすきっかけを増やすこともできます。
8.家で介護する=正解ではない|施設に入れることは逃げではありません
私は、「どうしても家で見たい」というご家族に対して
「偉いですね」「素晴らしいですね」といったことは絶対に言いません。
それは、在宅介護が「正解」という前提を作ってしまう可能性があるからです。
介護は頑張った人が評価されるものではありません。
ご本人にとって、ご家族にとってよりよい生活を選ぶことが何より大切です。
9.なぜ介護施設のほうが高齢者や認知症の方が暮らしやすい場合があるのか
皮肉なことに、高齢者が多い社会になっているのにも関わらず、
私たちの暮らす社会はまだまだ若い人向けに作られています。
一方で、介護施設ではどうでしょうか
・認知症の方が多い
・高齢者が中心
・その方々が暮らしやすい環境
そこには、高齢者のために最適化された社会があります。
10.入院をきっかけに施設入所になることも|「一度家に戻す」選択をしてもいい
突然の病気やケガで入院し、その影響で認知症が一気に進んでしまった際、
退院とともにそのまま施設入所にを選ばざるを得ないケースも珍しくありません。
そのとき
・やっぱりもう一度、家に帰してあげたい
・大変かもしれないけど、家で見てあげたい
・本人はきっと家に帰りたいと思っているはず
そう感じるのであれば、
現実的な範囲で退院先一度考え直してみることも間違いではないかもしれません。
実際に、自宅に帰ることで表情がよくなったり、症状が落ち着くこともあります。
ただ、大切なことは「家に戻すこと」そのものではありません。
暮らしやすい環境のまま、その後の介護を一人で抱え込まないことです。
在宅の介護に困りごとが増えてきたとき、限界になってからではなく
必ずケアマネージャーや周囲の人に相談するようにしてください。
デイサービスやショートステイ、施設入所など
頼れるサービスは必ずあります。
もし、「ちょっと話したい」「考えを整理したい」
そんな気持ちがあれば、私に相談して頂いてもかまいません。
X(旧Twitter)や、ブログのお問い合わせフォームからいつでもお気軽にご連絡ください
11.老人ホームは家族ができる介護の一つ|自分の生活を第一に
家族に施設へ入ってもらうことは逃げでも、冷たい選択でもありません。
それは、形を変えた介護です。
どうか一人で抱え込まず、
あなた自身の生活も大切にしてあげてください。
また、よりよい施設の選び方や、見学時に見るべきポイントは以下のブログで解説しています。
合わせてご覧ください。
⇒【家族向け】後悔しない介護施設の選び方|見学で本当に見てほしいポイント
最後までお読みいただきありがとうございました。
ご質問・ご相談がある方はこちらのお問い合わせページからお気軽にどうぞ。


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