こんにちは。記事を開いてくださってありがとうございます。さかもとです。
皆さんは認知症のご家族が、夕方や夜間に外に出て行ってしまう「徘徊」に困った経験ありませんか?
・注意しても戻ってこない
・感情的に怒ってしまい、後で後悔する
・どう対応していいかわからない
こういった悩みは本当に多く、家族だけで抱え込むのはとても大変です。
今回は認知症の方が「なぜ徘徊してしまうのか」の原因と、ご家族ができる正しい対応・対策について解説します。
1.徘徊とは?
徘徊とは、認知症の方に多く見られる突然自宅を出て歩き回る症状です。
出て行ってしまうと、
・行方不明
・転倒や交通事故
・脱水や凍死
といった危険性があり、ご本人のみならずご家族にも大きな精神的負担がかかりますよね。
しかし、これは認知症の方に起こりうる症状の中でも「周辺症状」と呼ばれる分類で、周囲の環境や接し方で改善することがあります。
だからこそ、まずは「原因をしること」がとても大切になります。
2.認知症の方が徘徊してしまう原因とは?
認知症の方の症状の中で場所や昼夜がわからなくなってしまう「見当識障害」というものがあります。その結果、
・「ここがどこだかわからない」
・「何のためにここにいるのか」
といった不安や焦りが強くなり徘徊という症状につながります。
また、徘徊してしまう理由については必ず本人なりの理由があります。
例えば、
・現役時代にお仕事を頑張っていた方⇒「会社に戻って仕事をしないといけない」
・子育てしていた主婦⇒「子供たちが待っているから早く帰らないと」
などの思いがあり、人それぞれの習慣や人生史が深く関係しています。
そのため、徘徊を防ぐには
その人生史や習慣を知り、その世界を理解することが欠かせません。
3.認知症の方の徘徊に対する対応|否定せずに共感を示す
それでは実際に家を出ようとしている場面にそうぐうしたら、まずやってはいけないことがあります。
それは否定することです。
例えば
・「もう仕事なんてしていないでしょ」
・「何言ってんの、ここが家でしょ」
といった対応はそれぞれ本人の世界観を否定されたことになり、不安や焦りが大きくなってしまいます。
ただし対応のポイントは、その世界観に対して理解を示し、受け止めてから次の提案をすることです。
・「部下が迎えに来てくれるからここでしばらく待っていて大丈夫ですよ」
・「今日はお仕事お休みの日ではないですか?」
・「それならば一緒に帰りましょう」
・「出る前にトイレに行っておきましょう」
などがいいでしょう。
認知症の方々は「私にも何かできることがないだろうか」や「私がなにかしないと迷惑をかけてしまう」といった焦りや焦燥感があります。
本人の世界観を認めて対応することで焦りや焦燥感を軽減させ、「わたしはここにいていいんだ」と安心しもらうことができます。
4.認知症の方の徘徊の対策
徘徊生死の危険性が伴うため、対策が必要です。
ただし、ここでやらないで頂きたいことは物理的に動けないようベッドに拘束したり、すぐにお薬を使うことです。
「拘束」といった行為は本人の不安感を増幅させ、症状を悪化させてしまいます。また「服薬」も昼夜逆転の原因になり逆効果になってしまうこともあります。
効果的な対策方法は以下の通りです
◎日中に活動的になれる日課を作り、昼夜の感覚を保つ
⇒認知症の方々の症状で昼夜がわからなくなることで、徘徊につながることがあります。日中の日課を作ることで、徘徊が落ち着くこともあります。
また、太陽を感じることができる散歩や庭いじりはおススメです。
・デイサービス
・散歩
・庭いじり
・簡単な家事
など
◎徘徊感知機器やGPS端末の導入
⇒人感センサーや本人の動きを感知して家族の受信機へ知らせる装置や、GPS装置を靴の中に設置しておくことで徘徊に家族が気づくことができます。
◎ご近所やよく行くお店の人へあらかじめ知らせておく
⇒認知症の方が徘徊する際は馴染みのある場所に行くことが多いです。馴染みのあるお店や、馴染みのある近所の方に「徘徊することがあるかもしれないから一人できたら知らせてほしい」とあらかじめ言っておくことで発見が早くなることがあります。
※ただし、情報共有は信頼できつ範囲に絞ることをおすすめします。
◎名前・連絡先を持ち歩く
⇒外出しても連絡が取れるよう、いつも身に着けているカバンや服に入れておくと安心できます。
5.知らない間に徘徊してしまったら?
万が一知らない間に家族がいなくなった場合、まずやることはこれです。
・家族だけで探そうとせず、周囲に捜索を依頼する。
・警察、ケアマネージャー、町内会などにも知らせる
⇒地域によっては無線放送での呼びかけを行ってくれる場合もあります。
・家の周辺、普段の散歩コース、馴染みの店・近所の知り合いの家・元々の実家とそこに向かう道を中心にそれぞれ捜索する。
生死の危険もあるため、自身だけで捜索すると焦ってしまいなかなか冷静に探すことができなくなります。すみやかに第三者に協力を依頼しましょう。
6.認知症の方の徘徊は治せる?
冒頭でもあったように、徘徊の症状は周りの人の接し方や環境で改善させることができる症状のひとつです。
一番大切なことは
・本人の世界観を否定しない
・焦り、不安に寄り添う
・安心できる環境を作る
ということです。
接し方についてはこちらのブログで詳しく解説しているので併せて読んでみてください。
⇒認知症ケアで一番大切なことは?
最後までお読みいただきありがとうございました。
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