【家族向け】認知症の人の幻覚・幻聴とは?原因と対応方法・対策のヒント

【家族向け】

こんにちは。さかもとです。
記事を開いてくださってありがとうございます。

認知症の方と関わる中で、
・「知らない人が部屋にいる」
・「虫が壁を這っている」
といった訴えを聞いて、思わずギョッとした経験はありませんか?

幻覚や錯覚は言い方や内容がとてもリアルなため、介護する側が不気味さや怖さを感じてしまうことも少なくありません。

ですが「幻覚・錯覚」は認知症の症状の中でも「周辺症状」と呼ばれる、まわりの対応や環境次第で落ち着く可能性のある症状の一つです。

今回は認知症の方の幻覚や錯覚の原因と考え方、ご家族ができる正しい対応・対策について解説します。

1.幻覚・錯覚がでやすい認知症とは?|レビー小体型認知症の特徴

認知症というと、
「物忘れ」が代表的な症状として説明されることが多く見受けられます。

これは認知症の中で最も多い「アルツハイマー型認知症」が記憶障害を主な症状としているためです。

しかし実際には認知症の原因となる病気は70種類以上あるといわれています。
その中の一つに、「レビー小体型認知症」といわれるものがあります。

このタイプの認知症では
・幻覚
・錯覚

が目立った症状として見られることがあります。
レビー小体型認知症では、脳の中でも「視覚を司る領域」に障害を受けるためこういった症状がみられるようになります。

2.急に幻覚が出たときは注意|夜間せん妄とその原因

「せん妄」と呼ばれる状態でも幻覚が現れることがあります。
「せん妄」とは、脳の機能が低下している状態のときに、何らかの誘因が合わさることで起きる一時的な意識障害のことです。
馴染みのない言葉ですが、誰にでも起こりうるのがせん妄です。

せん妄は、幻覚のほかにも
・意味不明なことをいう
・大声を出す
・暴力をふるう
など様々な症状があります。

特に、認知症の方の場合は「見当識障害」と呼ばれる症状により昼夜がわからなくなり、夜間にせん妄状態になることが多く「夜間せん妄」と呼ばれます。

また認知症の他にもせん妄は、
・便秘
・脱水
・発熱
・脳血管障害の合併
・特定のお薬の服薬

といった誘因でも起こることがあります。

3.実は誰にでも起こることがある幻覚|金縛りの例から考える

「幻覚」は、認知症やせん妄の症状のみで起こるものではありません。
例えば「金縛りで」です。
・「人に押さえつけられた」
・「大きな石がお腹に乗っていた」

と体験談を語る方いるのも少なくありません。

これには諸説ありますが、
「意識がはっきりしているが、体が動かない」
という不思議な状況に対する「辻褄合わせ」のために幻覚を作り出すことがあると言われています。

認知症の方も同様に、
「財布をしまったことを覚えていないため、辻褄合わせのために財布の幻覚が見えてしまう。」など
・わからない状況への辻褄合わせ
のため日常的に幻覚が起こる可能性もあります。

4.認知症の方が幻覚を見ている時の対応方法|否定しない関わり方

幻覚を見ている方に対して一番大切なことは「その世界を否定しないこと」です。
その方にとっては鮮明にその映像が見えています。
そのため、
「そんなのいないでしょ」
などと否定してしまうと
・わかってもらえない
・混乱や不安が残る

という状態になります。

大事なことは「何に不安を感じているのか」を意識して対応することです。
例えば、「虫がいる」という訴えに対して
・その虫は何か悪さをしてきますか?
・どっかに行きそう?

否定せず不安に寄り添いながらその場を一緒に離れたりします。

先ほどの「財布が落ちている」という訴えであれば、
財布がないことへの不安が背景にあるかもしれません。
・一緒に財布のある場所に行ったり
・一緒に探してみて、見つけさせたり
など、混乱を減らす関わりが有効です。

5.認知症の方の幻覚への家族ができる対策|原因を考える

対応だけでなく、環境を調整することも大切です。
・壁のシミを虫だということが多い
⇒シミを隠したり、照明を変えたりする
・夜間のせん妄が目立つ
⇒日中のデイサービスや散歩などを促し、生活リズムを整える

生活リズムを整えることで幻覚が落ち着くケースもあります。
しかし、ここで生活リズムを整えるために夜間に睡眠薬を導入することはかえってせん妄を悪化させてしまうしまう場合があります。
それは、服薬がせん妄の誘因となる可能性があるためです。

また、せん妄の誘因となりそうなものを除去しても症状が続くようであれば、医師と相談の元、お薬を徐々に減らしていくことで症状が軽快する可能性もあります。

6.認知症の幻覚・錯覚で大切なのは見えている世界を理解すること

認知症の幻覚や錯覚は開度する家族にとってとても不安になる症状です。

しかし、
・本にとっては鮮明に見えていること
・不安や混乱のサインであること

を知っているだけ関わり方がわかってくるはずです。

無理に正そうとする必要はなく、
「何に不安を感じているのか」
そこに目を向けることが、ご本人の不安にもご家族の負担軽減にもつながります。

また、認知症の方の「妄想・作り話」に対しての原因や対応方法はこちらのブログで詳しく解説しています。合わせてご覧ください
【家族向け】認知症の方の妄想・作り話の原因と対応方法

最後までお読みいただきありがとうございました。
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